音楽

2009年11月 2日 (月)

複雑

僕が信奉するあの女(ひと)の歌を、「暗い」と言って敬遠する向きは世の中に多い。

でもそれで良いと思う。彼女の歌の深さや意味を理解できるのは自分だけで良いんだ、なんて思い上がった考えをもったりする。

中2の時に初めて出会い、その後彼女の歌から様々な示唆を受けてきた。彼女の歌にはどれだけ励まされたり、慰められたりしたことか。

もちろん、あのひとの歌のすばらしさは世の中の多くの人が認めるところ。ヒット曲も多い。

それでも彼女のファンは少数派だろうし、それで良いと思ってる。

そんなあのひとが、今日、なんとかと言う勲章をもらうことが決まったらしい。

「棚から本マグロ」と言う表現で、ちょっとおちゃらけたコメントはあのひとらしい。

人の心というものは、実に複雑なもので、自分が、「これは素晴らしい」と感じたものを他人にも理解して欲しい場合もあれば、その美しさや良さを自分だけで独り占めしたいと思うときもある。

マニアと呼ばれる人たちはたいてい後者の感情を持つことが多いようで、理解者が少ないほど喜びを感じる傾向がある。

自分はそんなに粘着質なマニアじゃないと思うけど、今日の勲章受章のニュースは複雑な思いだ。

でも、もうすぐあの女(ひと)に会える。これからはできれば毎年、会いに行こうかな。

2009年10月26日 (月)

ジャンル

どんな物にもジャンルとかカテゴリーという物がある。それは、その“物”を語るときに便利だから。

僕のCB750を他人に語るとき、「排気量750ccで、ギアがマニュアルでヨーロピアンスタイルで、カウルが無くて、、、、」なんて長々と説明するより、「750のネイキッドスポーツ」と一言ですますことが出来る。

けれどもこのカテゴリーというやつ、バイクを知らない人ほど大雑把になって、一方でバイクに詳しい人ほど細かくなると言う傾向がある。

バイクを知らない人は、原チャリよりもある程度大きいバイクは皆「ナナハン」だ思ってるようだし、ちょっとだけバイクを知っている人の中には、バイクのジャンルは「アメリカン」と「ヨーロピアン」が主な物だと思っている人もいたりする。

一方、バイクマニアから見れば、オンロード車の中でも、スーパースポーツ、ツアラー、モタードに分けられるし、オフ車はモトクロス、トライアル、エンデューロに分けることが出来る。

まぁ、知らない人から見たら些細な違いにこだわるのがマニアなんだから、この傾向はある意味当然のことではある。

ところがどんな分野でも、このジャンル分けと言うのが、“その筋の素人”から見ると実にややこしい。

先週、Herbie Hncockと言うジャズピアニストのアルバムの中で歌っている女性ボーカリストのCDを探しに少し大きめのCDショップを3軒ほど回った。51bixhorrpl__ss500_

ボーカルの名はCorinne Bailey Rae41albmtytnl__ss500_

当然ジャズのコーナーに有ると思って探したが、見つからない。

仕方なく店員に、聞いてみると、その女性ボーカルのジャンルはR&Bだと言う。

R&B?!リズムアンドブルース。

今まで全く縁のないジャンル。ルーズなファッション(ダボダボのジーンズを穿いて帽子を斜めにかぶった)をした若者しか聴かない音楽だと思いこんでいた。

買って聞いてみると、意外にも耳障りがよく受け付ける。これがR&Bねぇ。ちなみにその店のR&Bのコーナーにはジャネット・ジャクソンが並んでいた。

ふーむっ、ジャネット・ジャクソンと同じジャンルの音楽とはどうも思えないんだけど、“その筋の素人”の僕には。

でも、ジャズを聴いていたら偶然に出会ったR&B。音楽の趣味の幅が広がるかも。

2009年10月 7日 (水)

音楽にも出会いがある

8月の終わりにある音楽好きな仕事関係の人とジャズクラブに行った。

事務所から歩いて5分ほどのところにある小さな店は、週の真ん中の平日にも関わらず開店から1時間ほどで満席に。

その日は出演する女性ボーカルのCDの発売記念ライブだった。

バックバンドはトランペット、ダブルベース、ドラム、ピアノのシンプルな編成だったけど、CDを発売するだけあって演奏は本格的。

また女性ボーカルのMCが軽妙で曲と曲の合間も飽きさせない。

ピザやパスタなどの軽食も頼むことが出来て、2時間のライブを十分堪能できた。

で、店を出るときに、その日発売のCDを、楽しませてくれた御礼がてら購入して、その後気に入って聞いている。

Lastingwaltz1_2 横前恭子

“Lasting Waltz”

話は変わって、最近昼休み、事務所の近くにある中古レコード店で、何となく買った中古CD。

ジャニス・ジョプリンの“PEARL”と言うアルバム。417emspvlwl__ss500_

名前だけは聞いたことがあったけど、1960年代から70年にかけて活躍したことを知ってるくらいで、どんな曲を歌うのか、どんなアーティストなのか、全く予備知識がない状態で、何となく手にとって、何となく買ってしまった。

聞いてみると1曲目の“Move Over”は車のTVコマーシャルでも最近聞いたことのあるくらい有名な曲だった。

実はこの2枚のアルバムには共通点がある。両方とも“Me&BobbyMcgee”と言う曲が演奏されていると言う点。

もちろんジャニス・ジョプリンの方がオリジナルなんだろうけど、僕が最初に聞いたのは横前恭子バージョン。

特にその曲のオリジナルが聞きたくて-そもそもその曲が誰かのカバーだなんて思いも寄らなかった-ジャニス・ジョプリンを買った訳じゃないのに、偶然オリジナルに出会ってしまった。

先日車の中でジャニス・ジョプリンの“Me&BobbyMcgee”を聞いていて、

「あれ?この曲、最近どっかで聞いたよな!あれ?いつだっけ?誰の歌で聞いたんだっけ?」

「!!!あぁっ、横前恭子だ!!」

と一人ハンドル握りながら叫んでしまった。

まぁ、どうと言うことも無いんですが。だから何だ、と言われると、「いや、それだけ」で済んじゃうようなことなんですけどね。

そんなちっちゃな出会いでも人間は感動できる、と言う話です。

2009年8月 3日 (月)

あの頃のまま

1週間前、昔の仲間に遭遇した。と言うより見かけた。

向こうは僕に気づかなかったようで、こちらから声を掛けることはしなかった。

彼は20年前と同じような格好で古本屋を覗いていた。多少皺が増えてそれなりに歳取ってはいたが、日焼けした顔と、すらりと伸びた手足はあの頃のままだ。

なんだか僕まで20年前に戻ったような気分になった。彼はまだあの頃の夢を追い続けているのだろうか。

ふとある曲を思い出した。

1979年に発表されたブレッドアンドバターの「あの頃のまま」。

ユーミンが呉田軽穂(グレタカルポ?)と言うペンネームで作詞、作曲している。

昔の夢をいつまでも追い続ける生き方と、それを止めて現実に追われる生き方、どちらも人それぞれあっていい。そんなメッセージを受ける。

メロディ、詩ともに大人の男の哀愁を感じる名曲だ。

しばらくJAZZばかり聞いていたのに、今年の夏は、この歌が頭から離れそうにない。

2009年7月 6日 (月)

当たった!

くじ運は良かった試しがない。

古いところでは駄菓子屋のくじではいっつもスカ。新しいところでは、友人の結婚式の二次会のビンゴゲームではリーチかかったまま終わっちゃうし。

だから今回もどうせ無理だろうなあ、プラチナチケットだしなぁ、と期待しないで申し込んだのです。

今日抽選結果の発表があって、「まっ、念のため」と思って確認すると。

「!!!」当たってる。第4志望の日程だけど、当たってました。まだ5ヶ月も先だけど。

あの女(ひと)の歌を聴くようになって30年。初めて生の彼女を見ることが出来ます。

知らない歌はほとんどないくらい彼女のファンでしたが、弾き語りのレパートリーにも入ってるくらい彼女に魅せられてきましたが、一度もコンサートに行ったことがありませんでした。

30年も聴いてきて、その機会がなかったのだから、一生無理だろうな、と諦めていました。それが今年の冬、ようやく叶います。「嬉しい」とかそんな通り一遍の言葉では表せないくらい、感無量です。

人間、待ち遠しいことがあると時間が経つのが遅く感じると言います。今年はこれから冬まで、長く感じそうです。夜が長くなるまで。夜の会にふさわしい季節が来るまで。

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